姿勢を良くする方法①~上位交差症候群とは~

Janda(1988)に提唱された上位交差症候群は写真1のように慢性的な肩コリや頸部の痛み、それに伴う頭痛など悩むクライアントが示す典型的な姿勢のパターンです。簡単に言うと猫背です。

写真1
写真2

具体的には「頭部の前方偏移」「頸椎前弯増強」「丸まった肩」「胸椎後弯増強」などが該当します。つまり猫背です。

上位交差症候群とは別に下位交差症候群という姿勢パターンに関しても述べています。下位交差症候群に関しては別の記事で紹介しています。

相反抑制

筋肉は主動筋と拮抗筋とに分類されます。肘の曲げ伸ばしにおける上腕二頭筋と上腕三頭筋の関係です。両方共の筋肉が同時に力を発揮してしまうと肘を曲げられなくなってしまうので主動筋が活動する際には拮抗筋が反射的に脱力します。通常、主動筋と拮抗筋は互いにバランスを取り合う関係にありますが、どちらかが極端に柔軟性が低下し固くなると相対する筋肉の力も弱化してしまいます。(図1)

図1

伸張性筋弱化

筋肉は伸び縮みする組織ですが、伸びすぎていても縮みすぎていても最大の力発揮はできません。その筋肉が最も力を発揮しやすい長さというものがそれぞれの筋にあります。姿勢が悪くなり無意識のうちに常にストレッチされてしまっている筋は伸張性筋弱化と呼ばれ(Kendall 1993 : Sahrmann 2002)伸びきってしまったパジャマのズボンのゴムのようにゆるゆるの状態になってしまいます。

図2

硬さによる筋弱化

筋の使い過ぎにより疲労物質が溜まり筋の弾力性が失われて筋力が低下するパターンもしばしば見られます。通常弱化した筋にはトレーニングを処方しますが、このパターンの場合、疲れた筋肉に対して鞭を打っていることになりさらに筋は疲労し、せっかくトレーニングしても逆効果になりえます。(図3:筋肉が固くなり、発揮できる力も弱くなる)(Janda 1993)

図3

硬くなりやすい筋群と弱くなりやすい筋群

Jandaはこの分類は厳密なものではないと前置きした上で、治療やトレーニングのヒントとなると述べています。

Janda (1993)より改変し転載

メニュー作成の引き出しのひとつ

私がトレーニングメニューを作る際にヒントとしているJandaの筋分類、姿勢パターンについて紹介しました。肩こり・頸部痛などのトレーニングメニュー作成のヒントになれば幸いです。

今週の一日一新

・オンラインパーソナルモニター開始。
・職場まで2分の経路発見。今まで10分かけて遠回りしていた。。。
・弟の結婚式参加

今週の子供日記

長女:わがままが目に余ることがあります。躾って難しいですね。本やインターネットでやってることがそのまま通用するほど簡単じゃないです。根気です。
長男:眼科で弱視の診断。しばらく眼鏡が必要になりました。目の成長は8歳までが超重要。眼科の先生は3歳検診で見逃さなくて良かったと言ってました。
次女:伝い歩きが出来るようになってます。身体を痒がるのでお風呂はしばらく固形石鹸のみ許可だそうです。強い刺激はダメ見たいです。

引用

Janda.V. 1983 On the concept of pustural muscles and posture. Aust J Physiother 29: S83-4

Kendall. F.P., E.K. McCreary, and P.G. Provance, 1993. Muscles. Testing and function. 4th ed. Baltimore: Williams & Wilkins.

Sahrmann, S.A.2002. Does postural assessment contribute to patient care? J Orthop Sports Phys Ther 32 (8): 376-79.

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