ピーキング①

ピーキングの効果

ピーキングによってスポーツにおけるパフォーマンスは向上させることができます。そしてその割合は平均3%だといわれています。この3%が低いか高いかは意見の分かれるところです。ちなみに、

2018年高校総体三重県予選での男子100mでは、
1位と8位の差は、10秒85 vs11秒25で3.6%でした。一方、
6位と8位の差は、11秒17vs11秒25で0.7%でした。

8位の選手が1位の選手にピーキングのみで勝つのは難しいかもしれません。しかし、6位の選手との差はピーキングの良し悪しで逆転可能な差と考えられます。総体予選では東海大会に進めるのは県大会の上位6位までであることを考えると、ピーキングで向上可能な差「3%」の重要性が小さなものではないと考えられます。

言葉の定義

「ピーキング」とは辞書で調べると「最高になる」「ピークに達する」という意味があり、これをスポーツの場面に当てはめると、狙った重要な試合にベストのコンディションで臨めるように、コンディションを上げていき、そのピークを合わせること。と考えられます。

似た言葉に「テーパリング」があります。「Taper」を辞書で調べると「~を次第に[徐々]に補足する、先細りにする 次第に細くなる」などの意味があります。これをスポーツの場面に当てはめると、徐々に練習の量・トレーニングの負荷を減らしていくこと。と考えられます。

つまり、ピーキングを達成するために実施する手段の一つがテーパリングであるということが言えます。

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