パーソナルトレーナーという職業は「○○な人がパーソナルトレーナー」という厳密な定義があるわけではありません。
パーソナルトレーナーを名乗るうえで必要な資格もないです。
全くの無資格・未経験の人も明日から「パーソナルトレーナー」を名乗ることができるのがこの職業です。
そのためトレーナーを選ぶ側のお客様からしたら何を基準に選んだらいいのか難しいと感じる人は多いと思います。
この記事では「はずれ」のトレーナーを引く可能性を限りなく少なくする方法を書きたいと思います。
Contents
基準①どの資格を持っているか
一番わかりやすい判断材料の一つとして「資格」があると思います。中には個人で勉強して身体を鍛えて独自のメソッドを作り、ボディビル大会の受賞歴などアピールしている方もいます。しかし、自分がトレーニングすることと、人にトレーニングを指導することは全く別問題と考えましょう。
どんなに自分にとって成功体験を持っていても、まずはトレーニングに関する基礎知識が不足していては話になりません。武道でもダンスでも歌でも、必ず基礎となる「型」があるはずです。「型」があるからこそ、次の段階として「型を破る」ことができます。資格を持っていないトレーナーは「型」を覚えていないのに「型破り」をしているようなものです。
トレーナー選びで失敗する確率を減らしたいのであれば、まずは無資格のトレーナーを振るいにかけた方が無難です。
また、どの資格を保有しているのがいいのか。その判断は一般の方には難しいと思います。私も専門外の仕事のことは全く分かりません。簿記と公認会計士と税理士の資格の違いも良く分かりません。
資格持ちといっても3日間の研修で取れてしまう民間の資格もあるので、要注意です。そのような人に数か月の時間と大金を預けたいのであれば別ですが。。。
次に保有していることが推奨されるトレーナー資格を紹介します。
NSCA(全米ストレングス&コンディショニング協会)認定トレーナー
ボディメイクやダイエット、スポーツパフォーマンス向上でおススメなのはNSCAジャパンという民間の組織が発行している資格です。2種類あり、NSCA-CPTとNSCA-CSCSというものがあります。
CPTは「認定パーソナルトレーナー」でCSCSは「認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト」でCPTはパーソナルトレーニング指導に特化しており、CSCSはスポーツパフォーマンス向上に特化しています。CPTは専門学校卒で取得できますが、CSCSは4年制大学卒を条件としています。
NSCAはトレーニングの本場アメリカの組織を母体としており、トレーナーとしての基本的な知識・指導技術を保有していることを国際的に証明できる資格となっています。資格保有者は継続教育を義務づけられており、2年毎に一定数の時間講習を受け続ける必要があります。そのため、資格を取ったトレーナーが後にペーパードライバーになるリスクも減らすことになります。
そう言った意味でも信頼されている資格です。
NATA-ATC (全米アスレチックトレーナー協会認定アスレチックトレーナー)
医療・健康関係の資格としておススメなのはNATA-ATCという資格です。こちらは日本では発行しておらず、アメリカの大学院を卒業しないと受験資格を得ることができません。アメリカにおいては格の高い国家資格となっております。
実習期間も最低800時間と、途方もない時間をトレーナー実習として費やすことになるため、時間と費用の面でも世界で最も取得が難しいトレーナー資格です。
アメリカの母国民にとっても卒業が難しいアメリカの大学で、日本人がスポーツチームで実習を積みながら大学の試験をパスし、最後に国家試験に合格するという、かなりのムリゲーを強いられます。試験期間中はほんとにキツかった記憶があります。
アメリカではパーソナルトレーナーだけでなく、高校・大学・プロスポーツや病院、クリニック、軍隊など様々な環境で活躍しています。
このNATA-ATCは世界で唯一のトレーナーと名が付く国家資格(米国)と言えます。
また、NSCA同様資格継続のための研修時間を設定しており、これがNSCA以上に厳しい為、常にセミナーや学会に赴き、最新の情報を勉強し続けています。
正直この2つの団体が発行する資格を保有しているかどうかを確認するだけでもトレーナーの選択肢はかなり絞られるはずです。
日本の医療系パーソナルトレーナー事情
その他、日本では理学療法士や作業療法士、柔道整復師、あん摩マッサージ師、鍼灸師がトレーナーとして活動しています。いずれもリハビリや治療に特化した資格と言えます。
パーソナルトレーニングを受けながら治療も受けたいという方は選択肢として入れていてもいいのではないかと思います。
基準②どんな指導歴があるか
もしホームページなどでトレーナーの紹介ページがあれば、指導歴を確認することも失敗しないトレーナー選びには重要です。
トレーナーがどんなチームやクリニックで経験を積んできたのかが分かれば、自分に合ったトレーナーを選びやすいと思います。
例えばダイエットに特化した企業での就労経験は独立してからも、そのノウハウを持ちつつ指導できるでしょう。
サッカーのパフォーマンス向上を目的とするのであれば、サッカーのチームについた経験を持ったトレーナーがいいかもしれません。
逆に1つの企業のみの指導経験だけだと、その企業の人材育成にどれだけリソースを割いているかどうかに関わってきます。大手フィットネスジムに10年間在籍していたという経験を持っていても、勉強していなければ指導技術は専門学校卒業レベルから何も変わりません。
大手にフィットネスジム勤務の経験から言わせてもらうと、企業にもよりますが、人材育成に時間とお金をたくさん割いているかどうかはかなり疑問です。勤務形態のほとんどがパートタイムか業務委託契約で、いつでも切り離せることが業界でも問題視されております。そんな勤務体系の人材に企業はお金をかけません。これがコロナ渦においては浮き彫りになり大きなニュースにもなりました。
ちょっと話がそれましたが・・・。
一般企業においては数年での転職はマイナスに捉える方も多いかもしれませんが、トレーナーという職業においては多くの現場で経験を積んでいるトレーナーの方が信頼できると個人的には思います。
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自己紹介 | パーソナルトレーニング トムジム (atc-taisuke.com)
基準③体験トレーニングを受けてみる
体験トレーニングを受けられるパーソナルジムであればまずは受けることをお勧めします。どれだけインターネットで調べてもトレーナーの人となりやジムの雰囲気は分からないものです。
それならばいっそ飛び込んでみたほうが答えが出るのが早いと思います。その際には複数のジムを体験してみて下さい。当然体験を受けた後は入会のための説明を受けると思いますが、そこは流されずに冷静に判断しましょう。
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