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【脳科学で走りが変わる】中心座標トレーニングでマラソンの燃費を最大化する方法
「なぜか体が思うように動かない」「スポーツでいつもミスをするポイントが同じ」 そんな悩み、実は筋力のせいではなく、脳内の「座標」がズレているのが原因かもしれません。
私たちは、目に見える世界をそのまま認識しているわけではありません。脳は、目的地に手を伸ばしたり、障害物を避けたりするために、自分を基準とした**「中心座標(座標系)」**を常に計算しています。
1. 脳内にある3つの「目に見えない地図」
① 眼球中心座標(Retinocentric)
すべての視覚情報のスタート地点です。網膜に映った「右に30度」といった情報を処理します。しかし、目は常に動くため、これだけでは正確な動作はできません。
② 身体中心座標(Body-centered)
自分の**「体の中心(体幹)」**を原点(0地点)とした座標です。首を振っても目を動かしても、「自分に対して目標物はここにある」と認識し続けられるのは、この座標系のおかげです。姿勢制御の基盤となります。
③ 手中心座標(Hand-centered)
「手」そのものを基準にした座標です。「今の手の位置から、あと5cm先に物体がある」という距離感を測る際に使われ、道具を操る動作に不可欠です。
2. 座標変換のメカニズム:脳のどこで行われている?
これらの異なる座標を統合・変換しているのが、脳の**「後頭頂皮質(PPC)」や「側頭頂皮質(TPC)」**です。
- 情報の統合: 目(視覚)、耳(前庭感覚)、筋肉(体性感覚)の情報が合流。
- 座標変換: 「目で見えた位置」を「自分の体から見た位置」に瞬時に書き換え。
- 運動指令: 変換されたデータを元に、運動野が筋肉へ最適な指令を送信。
3. マラソンランナーへの恩恵:ローコスト・ハイパフォーマンスの実現
「エネルギー効率(ランニングエコノミー)」が勝敗を分けるマラソンにおいて、脳内座標の精度はタイムに直結します。
「脳の測量ミス」がスタミナを奪う
マラソンは数万回に及ぶステップの繰り返しです。身体中心座標が数ミリでもズレていると、着地のたびに脳は修正指令を出さなければなりません。
- 座標がズレている状態: 無意識に余計な筋肉(スタビライザー)を使い、エネルギーを浪費(ハイコスト)。
- 座標が整った状態: 重心の真下で正確に着地でき、骨格で衝撃を受け流せる(ローコスト)。
エビデンスに基づく「運動の自動化」
神経科学の研究(Desmurget et al.)では、**後頭頂皮質(PPC)**が正確に座標変換を行うことで、運動の軌道のムダが劇的に減ることが示されています。座標が最適化されると、運動が「自動化」され、脳のエネルギー消費を抑えつつ高いパフォーマンスを維持できるのです。
4. 脳をアップデートする「座標トレーニング」
脳の座標系は、適切な刺激で再構築が可能です。日常でできる3つのワークを紹介します。
① 視線上固定ラン(マラソン特化型)
20m先の1点を見つめたまま、頭を動かさないように意識して走ります。
- メカニズム: 眼球中心座標と身体中心座標を強固にリンクさせ、疲労時でも体幹がブレない「軸」を脳内に構築します。
② 目・首・体の分離運動
目の前に立てた親指を見つめたまま、顔(首)だけを左右にゆっくり振ります。
- 効果: 視線が動いても身体中心を失わない訓練になり、めまいの予防や空間把握能力を高めます。
③ クローズド・アイ・ポインティング
目標物を確認した後、目を閉じてその物体を指先で正確に触れに行きます。
- 効果: 視覚に頼らず、体性感覚だけで座標を一致させる能力(深部感覚)を研ぎ澄ませます。
5. まとめ:筋肉を鍛える前に「脳の地図」を整える
「運動を司るのは筋肉だけではない」というのが現代の脳科学の常識です。 脳内の座標系をスムーズに連携させることで、パフォーマンス向上、怪我の予防、そして究極の低燃費走行が可能になります。
筋トレの効果を感じにくくなったなら、一度自分の「脳内の地図」をメンテナンスしてみてはいかがでしょうか?
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